■近年の少子化は、子どもが大切にされる反面、親の過干渉や、集団で過ごす機会の減少等により、子どもの主体性の発揮が阻害されたり、子どもに社会性が育ちにくい等といった影響が指摘されています。 |
｢知的学習｣への偏重、都市化による広場や原っぱ等の遊び場の減少等により、地域に異年齢児間のグループの交流（遊び）が減少し、屋内型や単独型の遊びが増加しています。 |
｢遊び｣を通して子どもの豊な個性と創造力を涵養(しみこむように)し、社会適応能力を習得することを困難にさせることも指摘されています。 |
また、高度経済成長がもたらした様々な社会的変化を受けて、核家族世帯が主流となると共に、地域社会における地縁的つながり（地域もしくは家族のおじいさん、おばあさんから子育ての知恵が伝承されるようなつながり）が希薄化し、個人生活の自由度が増すことと裏腹に、これまで家庭社会が担っていた育児機能が低下している事も指摘されています。 |
以上の様な背景の中、子どもの人格形成にとって一番大切な家庭生活や保育園生活等において、日常、子どもと触れ合う大人や保育者が、子どもの自立心や自主性を育むような意識を持って子どもと接することが重要であると考えます。 " |
